ネオンの光から、祭りの風景へ
- rowiko2
- 5 日前
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本記事は、2024年10月25日に英語で公開されたものです。
東京やその近郊に20年以上も住んでいると、ネオンの光やそびえ立つ高層ビル、そして目まぐるしい都会のスピードに慣れっこになってしまうものです。これが「普通」であり、東京も他の大都市と変わらない場所だ、とつい思い込んでしまいがちです。
しかし時折、まるで過去にタイムスリップしたかのような出来事に遭遇し、日本を特別な場所にしているユニークな伝統を思い出させてくれることがあります。
例えば、先週のことです。我が家から100メートルもしない場所に神社があるのですが、そこで「祭り」が行われていました。買い物から帰ってきた私は、突然群衆の中に巻き込まれ、人々が「ワッショイ!」(「一緒に運ぼう」とか「えいさほいさ」といった意味の掛け声ですね)と叫んでいるのを耳にして初めて、何かが起きていることに気づきました。
近づいてみると、伝統的な衣装に身を包んだ老若男女のグループが、重そうなものを肩に担いでいました。「神輿(みこし)」です。基本的には、移動式の神社と言えるものです。

それを担ぐ勇敢な人たちは、熟練のベテランと熱心な新人の混合チームでした。真剣な表情で歩調を合わせるベテランたちは、まるでこの瞬間のために生涯をかけて訓練してきたかのよう。一方の新人たちは、興奮と軽いパニックが入り混じったような表情を浮かべ、少しばかり「甘く見ていた」ようにも見えました。おそらく、神輿が実際にどれほど重いかを思い知らされたのでしょう。
彼らが我が家の方へ向かってくるのが見えたので、私はバルコニーへ駆け出し、その光景を上から眺めることにしました。なんと素晴らしい光景でしょう! まるで数百年前にタイムスリップしたような気分でした。もし駐車中の車や頭上の電線がなければ、その錯覚は完璧だったに違いありません。

その場は、混沌と連帯感が愉快に入り混じり、全員が協力して神輿を動かし、バランスを保っていました――見るからに簡単ではない作業です。狭い一方通行の道をゆっくりと進む中、神輿が何度か危なっかしく左右に傾き、私は私道に停めてある車が心配になりました。
1トンもの神社が車の上に倒れてくるのを想像できますか? ゾッとします!

幸いなことに、担ぎ手たちは十分に熟練しており、惨事は回避されました。そして判明したことですが、もし事故が起きていたら、神輿の損害額の方が私たちの車よりもはるかに大きかったようです。参加者の一人が教えてくれたのですが、その新品の神輿はなんと15万ドル(約2000万円以上!)もするのだそうです!
というわけで、これが東京での生活の一コマです。古来の伝統と現代生活が、最も魅力的かつ予期せぬ形で共存している場所なのです。






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